【制作の裏側 3】キャラクターより低い家を、高さ7.5mに作り直しました
「制作の裏側」は、メタバースまちづくりプロジェクトの運営チームが、ワールドや公式サイトをつくる中で考えたことや、うまくいかなかったことを紹介するシリーズです。3回目は、街に並べた家が「キャラクターより低い」と分かり、作り直したときの話です。
家が、キャラクターより低かった
このプロジェクトでは、ふつうの家やビルなど「基本の街並み」の建物を、運営が用意しています(くわしくは1回目の記事で紹介しています)。
ある日、建物を街に並べるチームから連絡がありました。「キャラクターの身長より低い建物が、およそ2万棟もある」というのです。これは、街に並べた建物のおよそ3分の1にあたります。
Roblox(ロブロックス)の中では、長さを「スタッド」という単位ではかります。Roblox のキャラクターの身長は、およそ5スタッドです。ところが、平屋(1階だけの家)は約4スタッド、屋根が平らな家は5スタッドに届いていませんでした。キャラクターが街を歩くと、家の屋根が目の高さより下にある、という状態です。

なぜ低くなったのか
運営の建物のモデルは、ワールドの地図や道路の大きさに合わせるため、本物の約5分の1の縮尺で作っています(キャラクター1人が、本物の約7mにあたる大きさです)。ワールドに置くときは、地図の建物の形に合わせて大きさを調整しています。
ところが、本物の平屋の高さは、だいたい5〜6mくらいです。この縮尺のままだと、キャラクターより低い家になってしまいます。家だけを見ていると、ふつうの家に見えます。でも、キャラクターと並べてはじめて「低すぎる」と分かったのです。
「引きのばす」のではなく「作り直す」
いちばん簡単なのは、家を縦に引きのばす方法です。でも、そうすると窓や扉、屋根の瓦(かわら)、お店の看板まで、縦長にゆがんでしまいます。

そこで、形そのものを作り直しました。
- 平屋は、床と天井を高くして、屋根の角度を急にしました
- 屋根が平らな家は、1階分の高さを上げ、2階の窓とベランダの位置も上げました
- コンビニは、天井を高くしました
これで、どの建物も高さ7.5mになり、キャラクターより少し高くなりました。窓や扉は、ゆがまずに元の形のままです。
一方で、足元の大きさ(建物がしめる地面の広さ)は変えませんでした。家全体をひとまわり大きくすると、となりの建物とぶつかったり、道路にはみ出したりしてしまうからです。

運営の建物は、プログラム(スクリプト)で寸法を決めて組み立てています。そのため、「高さだけ変えたい」というときも、数字を書きかえれば、ゆがみのない形を数分で作り直せました。足元の大きさや色、部品の組み合わせは変えていないので、街に並んでいる約2万棟を、まとめて差し替えられるようにしました。
3つのチームで見つけて、直した
運営チームは、建物を「つくる」チーム、街に「並べる」チーム、できた街を「検証する(たしかめる)」チームに分かれて作業しています。今回は、検証するチームの検査で低い建物が見つかり、並べるチームが原因の家を調べ、つくるチームが作り直しました。
つくるチームだけで確認していたら、気づけなかったかもしれません。この経験から、これから新しくつくる建物は「高さ7.5m以上」にするという決まりをつくりました。
作品をつくるときのヒント:キャラクターを横に置いてみよう
Roblox Studio(ロブロックス スタジオ)で建物をつくるときは、とちゅうでキャラクターを横に置いて、大きさをくらべてみましょう。入り口の扉はキャラクターが通れる高さか、天井は低すぎないか、すぐに分かります。
なお、応募作品の大きさには決まりがありません。建物によって大きさがちがうので、置く場所に合わせて、運営が大きさを調整してのせます。つくる前に、置きたい場所をプレイして、広さやまわりの建物を確かめておきましょう。部品(パーツ)は200個までという決まりがあります。
Roblox Studio のつかい方は、動画のページで紹介しています。
次にすること
作品の応募は、保護者などの大人が会員登録をして行います。会員登録と作品応募を、受付中です。作品を置く場所は、京都府の木津川市・精華町・京田辺市と、奈良市(西部)から選びます。
1. まず作品応募ガイドラインで、作品の決まりや、つかってはいけないものを、おうちの人と一緒に確かめる 2. 「みんなでつくる」ページで、参加の流れを見る 3. 動画のページを見ながら、Roblox Studio でキャラクターと大きさをくらべてみる
プロジェクトのくわしい説明は、「プロジェクトについて」のページにあります。シリーズの前の回は【制作の裏側 2】ショッピングモールが「研究棟」になっていた話です。